ソリッド ステート ドライブ (SSD) の分野では、容量の大幅な増加が遅々として進んでいないように感じることがあります。特に、機械式ハード ディスク ドライブ (HDD) がいかに大きくなっているかを考えると、がっかりします。しかし、メモリ チップ メーカーが、より大容量の SSD を実現するために層を重ねることに懸命に取り組んでいるという事実に慰めを見いだしてください。Kioxia もその 1 社で、1,000 層に到達することは、そう遠くない将来に達成できると考えています。
来年や再来年には実現しないだろうが、Kioxia によれば、3D NAND の開発は 2027 年までに 1,000 層に達する見込みだという。これは、今日の最先端の SSD で採用されている層数を大幅に上回る増加である。たとえば、Samsung の主力製品である 990 Pro は、176 層のトリプル レベル セル (TLC) NAND フラッシュ メモリ チップを採用している。
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![2D フラッシュ メモリと 3D フラッシュ メモリを示す Kioxia のインフォグラフィック。](https://images.hothardware.com/contentimages/newsitem/64897/content/kioxia-2d-flash-to-3d-flash-infographic.jpg)
それでも、表面的には1,000層NANDの実現は3年よりもずっと先のことのように思えますが、キオクシアは国際固体素子回路会議(ISSCC)でそう主張したと、キオクシアの福田明氏は言います。 PCウォッチ技術的な課題がないわけではありませんが、単にレイヤーを積み重ねるだけではありません。チャネル抵抗や信号ノイズなどの課題が問題になります。
これを回避するには、Kioxia や他のチップメーカーは、TLC (セルあたり 3 ビット) からクアッドレベル セル (セルあたり 4 ビットの QLC)、あるいはペンタレベル セル (セルあたり 5 ビットの PLC) に移行する必要があります。
Kioxia がどのような計画でそこに到達しようとも、最終的には SSD ストレージ容量が大幅に増加することになる。コストも増加するが、おそらく想像するほどではないだろう。Fukida 氏によると、20 TB SSD (予備スペースを含めると 25.6 TB) の製造コストは約 120 ~ 150 ドルで、販売価格は 250 ~ 350 ドルになるという。後者は、現在 20 TB HDD が販売されている価格とほぼ同額だ。