任天堂の社長である古川俊太郎氏は、ゲームの開発により多くの時間とリソースが必要となり、それが開発期間に影響を及ぼしていると投資家に説明した。しかし、京都に拠点を置く同社は、これを改善するために「開発リソースを継続的に拡大し、必要な投資を行っている」と述べている。高橋哲也氏はこれに同調し、「ハードウェアが進化するにつれて、ソフトウェア開発に時間がかかるのは避けられない」とし、「さまざまな新しい製品を提供し続けることを目指している」と語った。
古川：昨今のゲーム開発は長期化、複雑化、高度化しています。これは避けられないことだと思います。それに対応するために、当社も開発リソースの拡充や必要な投資を継続的に行っています。
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高橋：ハードウェアが進化すればするほど、ソフトウェアの開発期間が長くなるのは避けられません。しかし、ハードウェアの発売後に開発環境を着実に改善するなど、開発サイクルを短くする取り組みは成果を上げていると思います。開発期間が長くても短くても、面白いゲームを作りたいですね。
『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は、10年近く開発を続けていたわけではありません。前作『New スーパーマリオブラザーズ U』の発売から今作まで、さまざまな取り組みや検討があったため、かなり間が空いてしまいました。今後もさまざまな新作をお届けしていきたいと思っていますので、ご期待ください。
手塚卓志（執行役員）：『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』が完成して、前作から11年経ったんだなと改めて思いました。でも、その間何もしていなかったわけではありません。『スーパーマリオメーカー』シリーズや『3Dマリオ』シリーズなど、マリオの新しいゲームもいくつか開発してきました。繰り返しになりますが、任天堂の創作哲学は、まずマリオシリーズに限らず、今までにない娯楽を作ろうということです。そして、それをどうしたらみんなが楽しんで任天堂を好きになってくれるかを考えます。『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』に限らず、マリオが関わるゲームは、できるだけたくさんの人に楽しんでもらいたいという思いで作っています。今後の新作については、開発に時間をかけるものもあれば、短期間で作るものもあります。ぜひご期待ください。
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